さて、2つのグループが出会いました。
あるグループは直角三角形、あるグループは二等辺三角形。
ある男子生徒は直角でないことを感覚的に説明しました。
生徒A 「どう考えても直角じゃないでしょ」
生徒B 「うーん」
つぶやきながら納得していない様子。
そこへ、2人の女子生徒がやってきて、辺の長さを求め出しました。
生徒C 「ほら三平方の定理で3辺わかるでしょ」
生徒D 「で、三平方成り立つじゃん。だから直角だよ。」
生徒A 「あぁー確かに!」
生徒B 「すると、じゃあ鈍角二等辺三角形かぁ」
生徒C 「ん?それは・・・たぶん鋭角?先生どっちですか?」
みんな困ってしまいました。教科書では、三平方の定理の逆に関して、鈍角か鋭角かまでの説明はされていません。
しかし、生徒らは、一つ考えるべきものを見つけ出しました。新たな追究の始まりです。
また、別のグループは何やら話し込んでいる様子。
話題の正体はこれ。
彼らは容赦なく「違う×」と。
確かにパッと見ると二等辺三角形。
生徒E 「これ絶体違うよね(笑)」
生徒F 「うん。絶体二等辺じゃない。」
すかさず、該当班のメンバーを呼びます。
生徒F 「これ違うら?」
生徒G 「え?何で?2辺等しいじゃん。どう見ても。」
私も思わず頷いてしまいました。うんうん。
そこへ一人の男子生徒が参戦。
生徒H 「直角三角形でしょ?それ。だって、ほら。」
三角定規を持ちだして、説明を始めました。
「あぁなるほど!」
教師顔負けの説明でした。とってもわかりやすい。
ここで、先ほどの女子生徒を呼び込みたかったですが、あえなく終了10分前。
まとめの時間になりました。わかったことや残った疑問をまとめます。
教師 「他の班と話してみてもわからなかったものはある?」
すると、ある班が指さしました。これです。
この記事を読んでくださっているみなさんはわかりますか?
実物投影機で映して、みんなで共有。
全員の頭に?マーク。こちらは家庭学習で自分の考えを書いてくることに。
授業終了後、何人かの生徒が近づいてきて
「先生、たぶん折れ曲がってる!」
公立高校入試まであと1週間、みんなでねじれの位置の確認までできそうです。